問題解決能力は、持って生まれた才能ではなく、「癖」。|世界一やさしい問題解決の授業/渡辺健介
「問題解決」「ロジカルシンキング」についてのセミナーを最近社内で受けたので、以前読んだ書籍を再読してみた。セミナーでも痛感したが、
「ロジカルシンキング」は身に付けることが可能な、問題解決の方法。
であり、
身につく「武器」なので、素振り練習をしないと、使いこなせない。
と、ということで、自分の中での問題解決本のスタート地点に立ち返って、まとめてみた。
重要なポイントは、4点。①ゼロベース思考/②問題の原因を見極めてから打ち手を考える(Where→Why→How)/③MECEで切っていく/④仮説を立てる
当たり前のことだが、ゼロベース思考(枠を広げて可能性を考える)からスタートすることが大事。当たり前のことだけれども、「当たり前」と思って無意識に外に追いやっている概念とか考え方を言葉にしてみる。
スタートがまず自分の「当たり前」の枠内であると、その枠内でしか思考ができなくなる。
枠を取っ払って考えることをスタートすることで仮説を立てやすくなる。
問題の原因を見極めるためには、ひたすら分解。
本著では「分解の木」と言われている。
いわゆる”もれなくダブりなく”のMECEである。
ひたすら分解していき、段々と問題の真因に近づいていく。
分解しきれないところまで分解したら、今度は仮説を立てる。
仮説を立てて、どんな分析をするかを考えて情報収集をする。
たったこれだけの平易なことなんだけれども、実社会の実場面になると途端にできなくなってしまったり、考え方がロジカルに欠ける部分が現れたりしてくる。実場面では打ち手をいきなり原因してしまったり、原因決め打ちでよくよく分析していなかったりする。
頭と手の武器としてロジカルに考えるように転化させていくことで、解決可能性の高い打ち手を打てるようにしていくことが肝要である。そのためには・・・?
だから、「癖」化することがMUST!
そのためには、『使える』状態であることが大事。使いまくることで武器になる。
あとで参考図書にもあげている『ロジカル・シンキング-論理的な思考と構成のスキル-』に記載がある。
MECEは、基本的な切り口の種類を覚え、次第に増やしていけば、だんだんに身についていくものだ。しかし、So What?/Why So?は完全に頭の中の作業であり、何かを覚えればできるというものではない。この技術を使いこなすようになるためには、日頃から「要するにここから何が言えるのだろう」「要するに、この話で大事なことは何だろう」とかんがえる癖をつけるしかない。
(※So What?/Why So?は話の飛びをなくす技術を簡単な2つの質問にまとめたもので、基本的な問い。So What?は、「手持ちの情報から、結局どういうことが言えるのか」という問い。対してWhy So?は、「So What?した要素の妥当性を検証する「なぜそう言えるのか」という問い。)
日常的にこの武器は使っていかないとパワーアップしない。
「癖」化するには、
- 職場の課題・社会の課題などをケーススタディとする
- 紙に書いて、ログを残す(考えた軌跡、具体的な打ち手のチェックリストなど)
- 同僚にレビューしてもらい、原因の他の可能性がないか、妥当性があるか確かめる
- 仮説を検証し、目標達成に向けたアクションに落とす
などをやっていこうと決めた。
参考図書:
◎以前弊社にてセミナーをしてくださった酒井穣氏の書籍。
思考法に関して、易しく導入できる一冊。
◎今回の本は、誰にでも読める。
もちろん、「真新しいことはない!」と思われるかもしれないが、原点回帰する、抱えている問題をシンプルに考える際には救いになる一冊。
一見とっつきにくいが、問題解決のイロハを学ぶのに最適な一冊。
渡辺氏の本著を読んだ後に是非。結構必読。
(1冊目:トヨタの問題解決方法について事例を踏まえて紹介されている